
aalto coffee

庄野雄治さんのコーヒーを
はじめて口にしたのは
地元高知に帰省したとき
古民家カフェ、
テルツォテンポでした。
こどもたちを両親に預け、
ひさしぶりに夫婦二人きりを
楽しんでいたのでした。
包み込むような優しい味で
夕暮れ時、とても緩やかな
時間を過ごせたことを
覚えています。
それから時が経ち、
徳島から埼玉のマルシェに
出店することを知り
会いに行きました。
青空の下でいただいた
コーヒーはまとまり、
まるさがあって
シングルオリジン一辺倒
だった自分にブレンドの
奥深さを教えてくれました。
マルシェでコーヒーを淹れる
庄野さんの背中見ながら
奥さまとお話をさせてもらい
コーヒーで家族を支えてきた
ことを知ります。
そとあとすぐに豆を買い、
美味しいコーヒーが
淹れれるようになりました。
ホットはアルヴァーブレンド、
ほどよく濃くてやさしい。
そしてアイスはマンデリン、
まろやかな口当たりから
最後は引き締まるお味です。
豆春

コーヒーの本来の味を僕に
教えてくれたのは宮木春子さん。
しっかりとした味に魅了されて
いくども通いました。
いつもお店のカウンターでは
常連のお客さんと会話を
弾ませながら、素早い動作で
注文をこなしていきます。
春子さんは地元で小さな
画廊を開く予定で
手に職をつけるため、
20代で飲食業界へ。
その後コーヒーに入り込み
自家焙煎専門のお店で
修業することになったそうです。
そのお店が畳むことになり
つかっていた焙煎機を譲り受け
豆春は再スタートすることに。
受け継いた味を守りながら
おばあちゃんになっても
続けていくと語ってくれました。
師匠のような存在に緊張し
なかなかうまく伝えれなくて
すれ違うこともありましたが、
地域のためにコーヒーを淹れ、
人や地元をつなげるためならと
珈琲豆を使わせていただくことを
認めてもらいました。
豆春さんのブラジルは繊細で忠実、
鋭く愛のある味はどことなく
彼女の性格が現れています。
COFFEE TANGO

近藤超太さんは初対面のとき、
どこかでお会いしたこと
ありますか?と言われ
とても驚きました。
話してみると仕事の仕方や
家族を大切にする考え方に
共通点がたくさんあって
すぐに打ち解けました。
何度かお店に伺っても
閉まっていたけど、
その日は空いていて
はじめてお会いして
コーヒー屋になりたいことを
相談することに。
そうそう目力もすごかった
話すときのキラキラとした
まっすぐな目も大好きなのです。
近藤さんのおかげでお店を
はじめることを決意できて、
つながりを積み重ねて
行くことができました。
コーヒータンゴさんは、
桜山展望台の近く
入間市花ノ木、
自然に囲まれた
のどかな風景の中。
ご夫婦お二人の
あたたかさがある場所。
マンボブレンドは
ほのぼのとした気持ちに
させてくれます。