ネイロコーヒースタンドは店主自らの手で建てた小屋に、奥さん手作りの洋服や好きな古道具などを並べて夫婦でお店をはじめます。
テイクアウトまたはスタンディング形式でコーヒーを気軽に楽しみ、そこから地域のコミュニティとしてみんなが集まる場所になりたいと考えています。
“ ヨーロッパでコーヒーが普及したもう一つの理由は、コーヒー店に集まって人々と談笑し、情報を交換し合うことができることにもあった。” – 珈琲、味をみがく (星田宏司 著) より –
この本を読んだときコーヒーは昔から人々をつなぎ、結び合わせてきたことに感動しました。自分の想いともリンクしていたので、コンセプトとして掲げたいと思いました。
そしてコーヒーのことを学びながら、カフェ、スタンド、ロースター店をコーヒーの旅と称して見てまわり色々な人から直接話を伺ってきました。
その甲斐もあり産地×焙煎度、という一般的な情報だけではなくコーヒーを焙煎する人にスポットを当ててその人の人柄や性格と対話しながら提供していきたいと考えるようになりました。
コーヒーの味は焙煎士さんによって味が丸かったり、キレがあったり、繊細だったり、穏やかだったりします。それぞれの味の個性を人柄から感じコーヒーをいただくことの新しさを楽しんでもらいたいです。
珈琲豆はこの地域のお店をメインに、地元高知をはじめ四国、京都・長野などコーヒーの旅で出会った焙煎士さんから、実際にお会いした方限定で選んでいきます。
また、焙煎豆の販売はせず、あくまでもコーヒーと人をつなげることに徹します。それが、地域や地元の人をつなげて人や街に貢献できることだと思うからです。
2022.9.16
中川章博